気高きジョウルの膨らみ

去勢された牡猫の睾丸へ捧げる鎮魂歌

猫の3種混合ワクチンと抗体価検査

Vocatus atque non vocatus, Deus aderit.
みゃ~ぅ 🐈
  1. ワクチンを打つ
  2. 打った翌年はワクチンはおやすみ
  3. 接種後2年目に抗体価検査を行なう
    1. 抗体価が高ければワクチンは打たない
    2. 抗体価が低ければワクチンを打つ
  4. 接種後3年目、前年にワクチンを打っていなければワクチンを打つ
以上が、我が家の猫の3種混合ワクチンの接種方針です。
今年、2頭が抗体価検査を行なったので結果を報告します。
 
我が家の猫の3種混合ワクチンについて上記のような接種方針になったのは、一緒に暮らしている猫の内の1頭が3種混合ワクチンを接種すると必ずと言って良いほど、食欲不振・発熱・活動量の著しい低下などの副反応が起こるからです。(接種したその日だけの症状で、翌日にはほぼ元気になります)
 
猫は本能的に具合が悪いことを隠そうとすると言われていますので、それでも調子の悪いそぶりを見せるというのは、深刻にとらえた方が良いと考えています。
 
今回、獣医師にどうして具合が悪くなるのか聞いてみました。 病原体が体内に侵入してきたことに対する抗原抗体反応、つまり一種の感染症としての症状なのか? と、問うてみました。
 
それに対して、獣医師はアレルギー反応であると答えました。 まぁ、アレルギーも一種の抗原抗体反応なんですけどね。 そして、具合が悪くなるのであればワクチン接種は勧めない、とも言われました。
 
しかし、我が家では猫を多頭飼育しており、1頭の伝染性疾患をきっかけに全頭に感染が広がるリスクを抱えているわけです。完全室内飼養ではありますが、外と内とを行き来する人間がウイルスを家の中に持ち込む可能性は否定できません。
 
避けられるリスクはできる限り避けたうえで、ベネフィットは最大限に…。 リスクとベネフィットを勘案した結果が、冒頭の猫の3種混合ワクチンの接種方針になります。

抗体価検査の結果

抗体価検査とは?

ワクチン接種とは弱毒化または不活化した少量の病原体を生体内で反応させて、予め病原体に抵抗する免疫を獲得するためのものです。生体内に病原体に抵抗する力がどれだけあるかを数値化したものが抗体価検査の結果になると考えてよさそうです。

抗体価検査の費用

動物病院は基本的に自由診療なので、料金は動物病院によって違いますが、抗体価検査は通常、外部の臨床検査機関に外注して行なわれると思われるので、臨床検査機関の外注料金プラスその動物病院の診察料採血料その他が内訳になると思います。
参考までに、我が家のかかりつけの動物病院の1頭辺りの料金を紹介すると、
  • 抗体価1種類につき検査料が ¥4,200円。3種だから、¥4,200円 x 3 = ¥12,600円。
  • 採血料: ¥1,000円
  • 診察料: ¥600円
  • 合 計: ¥14,200円
でした。
結構お高いですね(汗)。ペット保険には加入していますが、保険適用外です。 犬の場合ですと院内用抗体検査キットがあるのでコストはグンと下がると思いますよ。

vetlife.jp

早く、猫での院内用抗体検査キットが開発されると良いですね。

検査結果 公表

Mix・オス(去勢)・6才・慢性腎臓病ステージ2(CREAに基づく)
抗体価検査結果A
検査日:2017年9月20日 / 前回3種混合ワクチン接種日:2015年9月22日
  1. 猫パルボウイルス感染症(FPV)[猫伝染性腸炎、猫汎白血球減少症]
    • IgG抗体:256倍未満
    • 本来IgG抗体が512倍以上あるのが望ましいところ256倍未満しかない。 抗体価が不足している状態
  2. 猫カリシウイルス感染症(FCV)
    • IgG抗体:3倍
    • 長期の防御能を期待するには、もう少し高い抗体価が必要
  3. ヘルペスウイルス1型(FHV-1)[猫ウイルス性鼻気管炎]
    • IgG抗体:6倍
    • 長期の防御能を期待するには、もう少し高い抗体価が必要
 
Mix・メス(避妊)・6才・慢性腎臓病ステージ2(CREAに基づく)
抗体価検査結果B
検査日:2017年9月21日 / 前回3種混合ワクチン接種日:2015年9月28日
  1. 猫パルボウイルス感染症(FPV)[猫伝染性腸炎、猫汎白血球減少症]
    • IgG抗体:512倍
    • 高抗体価
  2. 猫カリシウイルス感染症(FCV)
    • IgG抗体:6倍
    • 長期の防御能を期待するには、もう少し高い抗体価が必要
  3. ヘルペスウイルス1型(FHV-1)[猫ウイルス性鼻気管炎]
    • IgG抗体:3倍未満
    • 低抗体価

検査結果を受けて

archive.is

よく海外ではワクチン接種は3年ごと、従って日本も海外に倣うべきという意見を見聞きしますが、我が家の検査結果を見る限りでは、盲目的にそれに従うのは危険だなという感想を持ちました。 ワクチン接種後2年目の抗体価検査で、2頭揃いも揃って低抗体価を叩きだしたのは結構ショッキングな出来事でした。
 
抗体価検査を行なった2頭は、1ヶ月後に3種混合ワクチンを右後肢に接種しました。 結果論を言えば、検査料分だけ獣医療費が高くついた訳ですが、後悔はしていない。尚、毎回ワクチン接種後に具合の悪くなる仔の副反応は今回ごく軽い症状ですみました。
 
前回及び今回接種したワクチン
ワクチン名: 猫用ビルバゲンCRP
生・不活化の別: 生ワクチン
アジュバントの有無:
チメロサール添加の有無:

詳細情報

 

ワクチンのリスクについて

よくワクチンが猫の体に与える影響を良きにつけ悪しきにつけ過大に評価する人がいますが、頭を冷やすべきでしょう。ワクチンの副反応以上に病気抑制効果がワクチンに期待出来る以上、客観的合理的に判断するべき事柄です。
 
ワクチン接種後に発症する可能性のあるアレルギー反応を軽視しすぎたり、可能性の少ない副反応を過剰に警戒してワクチンで防げる感染症にかからせてしまったり、結果的に感染を広げる原因となったりすべきではないと思います。
  • 予め予想できる危険性から目を背け「逃避」していないか?
  • 自分の心の中の攻撃性を獣医療関係者に「投影」していないか?
  • 幼い頃無意識に両親に対して抱いていた負の感情を獣医療関係者に「置き換え」てはいないか?
胸に手を当てて考えてみた方が良い人がいるのは確かです。 愛護動物はニンゲンの無意識の錯誤の犠牲になり易いですから…。
 
感化されてはたまらないので、そのような人には近寄らないようにしています。
にゃ~ 🐾

アナフィラキシーショック

ワクチン接種後30分以内に発症することが多いらしいです。従って、ワクチン接種は午前中に済ませ、接種後30分間は動物病院待合室で待機して様子を見るべきでしょう。
 
動物病院が閉まる間際にワクチン接種なんてもってのほか。 もしも、動物病院が閉まった後にアナフィラキシーショックを発症したら? そもそも、そんな時間帯にワクチン接種するような(もしあるのなら)動物病院だったら他の動物病院を探して転院した方が良いですね。
 
帰宅してからも接種後2~3日は要観察。 顔の浮腫・呼吸の異常・痒み・よだれを垂らす・嘔吐等、いつもと変わった様子が見られたら、直ちに獣医師に連絡を取ること。時間が勝負。
 
もし、万が一発症してしまったとしても『対処出来る』ので必要以上に心配することは無いです。 それでも、万が一に備えておくことは必要。
 

生ワクチンと不活化ワクチン

生ワクチンと不活化ワクチンというのは、ワクチンの主成分である病原体が生きているか死んでいるかの違いと思っていれば当たらずといえども遠からず何じゃないでしょうか。病原体が生きていていても弱毒化されているので、感染して発症する可能性はほぼ無いと考えて良いと思います。
 
但し、アレルギー性疾患や自己免疫疾患等により、免疫抑制剤ステロイドを 服用している場合は生ワクチンは禁忌です。 弱毒化しているとはいえ病原体を免疫機能の低下している体内に注入するのですから発症してしまう可能性があります。不活化ワクチンについては獣医師と要相談です。
 

アジュバント

アジュバントとは不活化又は弱毒化した病原体と一緒に投与することによって、細胞の免疫反応を高める効果を持つ物質のこと。要するにワクチンの作用を高める補強剤のことですね。 アジュバントという名称の特定の物質があるわけではありません。
 
ザッと調べてみたところ、生ワクチンにアジュバントが添加されている製品は確認できませんでした。 逆に不活化ワクチンにはアジュバントが添加されていることが殆どでした。
 
このアジュバントの何が問題かというと、後述する注射部位肉腫というがんの原因ではないかという疑いをかけられたことがあるからです。現在では因果関係は否定されている”らしい”です。
 
はっきりしたことはよく分からないですが、アジュバントという名称の特定の物質があるわけではありませんので、ワクチンの種類が変われば補強剤として使用される物質も変わるわけで、それらをひっくるめて全てアジュバントには副作用があると主張するのは無理があるんじゃないでしょうか?
 
どうしても、心配だというのであれば生ワクチンを接種してくれる動物病院を探せば良いでしょう。 ワクチンに対して異常な忌避反応を示す人々が、添加物のアジュバントがっー!!とヒステリックに わめき立てることがあるかも知れませんが、議論する価値はありません。華麗にスルーしましょう。
 

チメロサール

反ワクチンの人達が得意げに語るトリビアに「知ってる?ワクチンには水銀が入っているんだよ」 と言うのがあります。そのワクチンに含まれているという水銀とは、このチメロサールの事です。 水銀というと水俣病を思い浮かべると思います。食品に含まれる水銀が体内に蓄積していき、やがて中枢神経が冒されてしまう。怖いですね。しかし、結論から言うとチメロサールに関しては危険性は無いと考えて良さそうです。ワクチンに対して異常な忌避反応を示す人々が…(略)

fukuhara-kodomo.com

 

注射部位肉腫

ワクチンに限った話では無く、猫に注射をすると、その部位にがんが出来てしまうことがあるらしいのです。 残念ながら、原因もはっきりとは分かっていないようなので防ぎようがありません。 現在のところ、万が一がんができてしまったときのために
  • 切除しても生命に関わりのない部位に注射する。
  • 毎回、接種部位を変更する。
  • 日頃、意識して接種部位に触れて異常が無いか観察する
くらいしか対策がないんじゃないでしょうか。参考にさせていただいたサイトには、四肢の末梢やしっぽに 注射した方が良いと記載されていましたが、末梢や尾の部分は感覚神経が密なので、多分かなり痛いです。 我が家のかかりつけの動物病院では、大腿部のお尻に近い部位に注射していますが、万が一の時には後肢の付け根から切除しなければならないでしょうね。う~ん。

参考にしたサイト

nekopedia.jp

blog.livedoor.jp